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これが「スキル=体験」にこだわるワケ。

2017年3月30日

割といろんな「スキル=体験」に触れさせてもらってきた幼少期から若者期。

当たり前のように本棚とピアノがあり、当たり前のように旅行にもいった。
1年の節目には親戚一同が集まったし、バイトや勉強をして当たり前に進学、そして就職した。
(もちろん色々あったけど、大体は。)

だから文字(本)からだけでもいろんなことを得ることができるし、音楽を聴いて落ち着くこともでき、自然体験(旅行)から違いや文化を学んだ。
困った時や嬉しい時に話したい人たちがいたし、バイト代はもちろん自分のものでそのバイト代で友人とカフェに行き、将来の夢を話し合うこともできた。

しんどい時は友人ととにかく旅行!

大学卒業後この業界(教育&福祉)に10年ちょいだけども、私の幼少期から若者期はとっても恵まれていたし、整っていたのだとつくづく思った。
そうして両親が作ってくれたおかげで当たり前に得た様々な「スキル=体験」は、
私の中の引き出しとなり、
「人と関わるとき(会話力)」や「困難を乗り越えるとき(解決力)」、
「人を助けるとき(支援力)」や「自分を励ますとき(肯定力)」などに
適宜開けながら今も生きている。
おそらく平均以上はある自分の引き出しとその中身を死ぬまでに増やしていきたいし、残らず使い切りたい。
その使い方を25歳の時に色々あったわたしは「生まれた環境によってできる格差を埋めるため」に使おうと決めてFAIRROADを立ち上げた。
娘を産んで母となった今、より一層強く思う。

3026gの超健康娘!

 

話は戻るが、今こうして自分を振り返ったり、課題に関心を持ち深く思考する力も、「スキル=体験」があってこそだと思う。

国内外の様々な教育現場に行ったり、論文を読んだりしていてもつくづく思う。
適切な文化体験や生活体験が得られていないと今自分の国で起こっていることも何が問題なのか訳が分からないし(特に行政関連)、生活が困っていてもまずは何をしたらいいのか、どこに相談すべきなのかもわからない。

決して経験がないことや所得が低い事が「不幸」というわけではない。
実際に国内外のいわゆる貧困層の方達と話してきて、
貧しさを笑い飛ばし、助け合い、必要な時には助けを得て、工夫しながら子どもの成長を喜んで「幸せだ!」と明るく暮らす家庭も見てきたし、きっとその家庭の子どもは幸せな人生を送ると思う。
どんなこともその人自身の資質(人間力)や努力次第とも言えるがそれはごく一部のひとたちで、今の社会で貧しさを笑い飛ばすには、周辺の環境は大きな要因だと思う。

スタツアで関わっているタイのスラムにある図書館には笑顔がいっぱい!

 

 

日本では今、子ども食堂や学習支援など、今では様々な「助けを得る先(支援)」が当たり前の域の間際までスピードを上げて広がっている。こういった現状をまず解決する動きが「支援」とするなら、私がしていきたいことは「予防」といえる。
貧困「予防」として、文化(体験)の機会を提供している「助けを得る先(予防)」になっていきたい。

高校生たちと自炊イベント(officeドーナツさん主催)

なぜ「予防」なのか。
こどもたちは日常的なことや話し方・考え方・習慣など、親はもちろん周囲の大人の姿を見て学ぶ。
国内外問わず、生活がしんどい人たちの隣には麻薬やアルコール、ギャンブルなどがあって、
そういったもので憂さ晴らしをする落ち着きのない大人の姿は、幼少期から若者期の子どもにとって良いものとはいえない。
その姿を見て育つ彼らがその先の人生で困難な状況に直面したとき、同じような発散方法しか知らずに泥にはまっていく可能性は否定できないし、実際にそのようなケースをたくさん見てきた。
彼ら彼女らは映画館にはいかないし、本は読まない。
得意料理はないし、楽器には触れない。
風景を楽しむ旅行はしないし、クラシックは聴かない。
(もちろん大体。)
しかし親の姿を見てそうなった若者たちに罪の意識はほぼない。
連鎖は止まらない。
「支援」も終わらない。

 

すぐには何も変わらないけど、
「予防」もしていかないと。
同じはやさか、もしくはそれ以上のはやさで。

 

子どもたちが生まれた環境ではなく、自分の力で人生を作っていけるように。
安心して色んな選択をしながら、自分の人生を歩いていってほしいから。

自分の価値を信じることができるように。

これがわたしが「スキル=体験」にこだわるワケ。

 

こんな風にツラツラと記録していきたい代表ブログ。

タイのゴミ山で出会った若者たち

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