『夢の花』を咲かせたい!!②
2017年3月26日
これまで、メーソットのごみ山のスカイブルー学校に「まなぶ場建設事業~えいめぱん~」を進めるため、資金調達の計画をしてきたが、このまま進めていくかを悩んでいる。
スカイブルー学校には、以前所属していた団体で初めて訪問したのが2009年、FAIRROADのスタディツアーでは2013年から毎年訪問している。
学校で学ぶ子どもは、2009年は45人、そして年々増加し2015年には145人になった。
これは、先生方の並々ならない努力の成果だと思う。
ごみ山からリサイクルできる資源を回収し現金収入を得る家族にとって、子どもも大きな戦力になる。その親御さんたちに、学ぶことの大切さ、楽しさを理解してもらい子どもたちの未来に「夢を託す」事を伝えている。
そんな子どもたちが、将来の職業の選択肢を増やすことに繋がればと考え、校長先生と話を進めてきたのが、「まなぶ場建設事業~えいめぱん~」である。
学校の横にまなぶ場を建設し、そこにミシン(現在学校内に置いているが活用していない)を設置し縫製技術を学ぶ。
タイ・ミャンマー国境を挟む地域は、縫製工場が多くあり、縫製技術を身につけていれば働ける可能性がある。そう、あくまで「可能性」である。
ミャンマーのモン州やカレン州、バゴー地方域からの移民として住む人たちにとって、ごみ山の外で働くハードルは高い。しかし、昨年ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相とタイのプラユット暫定首相との会談で、タイ国内にいる300万人の移民労働者の処遇改善と経済協力について話し合われている。また、国境の難民キャンプにいる10万人が安全で尊厳を持った帰還をタイ側に求めた。
環境が変わる「可能性」が出てきた。
しかし一方で、ミャンマーの民主化が進み、世界が開発や経済協力で「ひと・もの・かね」が中央に集中する反面、国境沿いの難民や移民の地域に「ひと・もの・かね」が縮小している。そして、国境のタイ側ターク県には60校の学習センターがあるが、支援団体の撤退や資金不足により、閉鎖に追い込まれる事態になっている。
スカイブルー学校も支援してきたボランティア団体が撤退し、資金不足から先生の数が7人から5人に減った。その残りの先生方に支払う賃金もままならない状況である。
そんな状況で、新たな「まなぶ場」建設?
基本的な「まなぶ場」のスカイブルー学校があって、プラスの「まなぶ場」としての事業である。
2015年からの急激な環境の変化で「まなぶ場建設事業~えいめぱん~」の事業見直しの分岐点に立っている。
ごみ山に住む子どもたちに、今何が必要か?今何ができるか?
改めて、スカイブルー学校の校長先生や現地NGO団体、そしてFAIRROADの関係団体と相談をしたうえで決めていきたい。