第6回 ケアラー
2016年11月8日
第6回は、栗本のFAIR-DAYです!
先週の13日~14日に、とある全国集会の分科会で、
財団法人日本ケアラー連盟の中村健治理事を講師にお招きし、『超高齢社会におけるまちづくり』をテーマにワークショップを開催しました。
突然ですが、「ケアラー」ってご存知ですか?
ケアラーとは…(参考:財団法人日本ケアラー連盟)
「介護」「看護」「療育」「世話」「こころや身体に不調のある家族や近親者・友人・知人などを無償でケアする人。
・ケアラーのいる世帯は5世帯に1世帯
・ケアラーの4人に1人は相手が複数いる(複数介護・重複介護)
・ケアラーの13人に1人は子どもがおり育児と介護の両方
ケアする人=高齢者や障がい者を介護する人。って、イメージがありますが、ひきこもりや不登校の家族をケアする人。
依存症などの問題を持つ家族を抱えている人。遠方に住む親を気にかけている人。近所の高齢者の手助けをする人など、様々です。
そして、ケアラーは時間的に、精神的に拘束され、健康状態に問題を抱え、負担や孤立感を感じている人もいます。
特にヤングケアラー(家族をケアする10代20代の子ども)は、学業や職業の選択に問題を抱え、
社会との繋がりが希薄な故、孤立していきます。
そのなかで、大学や仕事を辞め介護に専念する若者がいます。夢をあきらめる若者がいます。
大学に通い、仕事をしながらでも介護ができる支援が必要です。
誰もが、ケアを受ける立場かケアをする立場(ケアラー)になります。
その立場になった時に孤立し追い込まれることがないよう、行政やNPOなど地域で活動しているすべての関係者が連携し、
あらゆる人が社会の構成員として認め合い、孤立や排除されることなく、“共に学び・共に生きる”インクルーシブな社会を創造していきたいですね。