第7回 人にしかできない仕事
2016年11月8日
おはようございます。
第7回は、堀内のFAIR-DAYです!
「有効求人倍率」ってご存知ですか?
どこかで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「有効求人倍率」・・・有効求職者数に対する有効求人数の割合のこと
簡単にいえば、求職者ひとりに対していくつの仕事があるかということです。
有効求人倍率が1であれば、ひとりにひとつの仕事がある状態です。
厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出しており、
毎月「労働市場月報」として発表されています。
近畿における有効求人倍率は、H24年度が0.77、H25年度が0.92、H26年度には1.03と右肩上がり、H27年度に入ってからは1.06にまで上昇しています。
この数字を見て、多いと思いますか?それとも、少ないと思いますか?
一般的には、有効求人倍率は景気とほぼ連動するため、景気指標のひとつになっています。
この観点でみれば、近畿圏においても景気動向は良くなってきているようです。
景気が良くなれば企業の投資が積極的になり、人材需要が増えるという構図であることは容易に想像がつきますね。
さて、有効求人倍率が上昇するということは、2つの側面があります。
企業側にとっては人材採用の難易度が上がり、採用コストの上昇になってしまいますが、
求職者側にとっては職業選択の幅が広がることになります。
人生において、働くという行為が人生の半分以上を占める人がほとんどです。
職業選択において幅が広がるということは、私は限りなくFairなことだと思っています。
雇用の創出とは政府主導で行われるものと考えがちですが、
実は企業内の取り組みでも実践できることなんですね。
IT化・自動化が進む現代において、人が関わるプロセスが削減される傾向にありますが、
人が関わることによって生まれる良さ、機械にはできない良さが人にはあるはずです。
あえて機械化せず、アナログに人を介在させる労働集約型のビジネスモデルだからこそ、
付加価値が生まれることもあるでしょう。
ひとつ例を挙げると、飛行機の清掃って人が手洗いしてるんですよ。
日本は機械先進国にも関わらず。ドイツの関係者が視察した際には、大変驚いていました。
「なぜ機械を使わず、人の手で機体を洗うのか?手間がかかるし、人件費がもったいないのでは?」
との疑問に対して、
「人だからこそ気付くことができる変化や異常がある。機械はプログラムされたことしかしない。
でも、人は意識次第でいろんな視点から物事を捉えることができる。
人にしかできない仕事なんですよ。」
人と人が知恵を出し合い、より良い社会を創造していけるといいなぁと思います。