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第8回 教育

2016年11月8日

第8回 FAIR-DAY 、担当は三浦です。

 

こんにちは。

私が教育にかかわってきて10年です。

 

やれ中間テストだ、やれ高校受験だ・・・

と、みなさんもいろいろ思い出すことがあるかもしれないですね。

こういったテストのための指導をしてきて、逆に教育とは何か分からなくなることがあります。

 

みなさん、もし子供が学校に行きたがらないとき、

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

と訊かれたらなんて答えますか?

 

アフリカの奥地に学校を建てるのがイイコトのようにテレビで放送されています。子供に、

「なんで学校の立つのがいいことなの?」

 

と訊かれたらなんて答えますか?

勉強って、教育って何なんでしょう?

 

教育の現場は今と昔で随分変わったようです。

 

そもそも日本での教育って、丁寧な説明を施すものではなかったと聞きます。

「分かりやすいこと」「丁寧な説明」が最近では良いこととして評価されていますが、古風な先生方は、

「親切すぎる」

と顔をしかめます。親切ってダメなんでしょうか?

 

古風がいいか、今風がいいかは議論の余地ありですが今はさておき、この親切心というものについてです。

これは勉強に限りませんが、今やっていることが何の役に立つか教えることはとても重要なことがあります。仕事でもよくありますよね。

 

後進の成長、成果を出すためには必要なことだと思います。

一方、息子を持つ人思いな母が老婆心からこんなこと言っているのも聞いたことがあります。

 

「息子に子供ができたら義理の娘(息子の妻)に子育ての仕方を伝授したい」

・・・結末の予想がつくでしょうか。義理の娘は自分なりに実践したい育児がありましたが、義理の母の方法とは違ったので心苦しい思いをしました。

親切になると丁寧に、詳しく・・・となっていきますが、「詳しい」ということは裏を返せば事実の内、

「限られた側面にのみ注目する」ということになります。

 

親切になったことで見えなくなる一面がある。

親切にしたい相手が何者か、何を希望しているか、何を必要としているか。

十人いれば十通りの「良い」があります。

 

自分自身の「良かれ」という思いでこういったことが見えなくなり、後悔することがあります。

私が教育に携わりながら気をつけたいことです。

生徒が「何を希望しているか」から外れないように、

「何を希望できるのか」を見つけてもらえるようにするには、どのように接すればいいか?

分からないことだらけで、まったく思った通りに事は運びませんが、ある時急に生徒が勉強の面白さを発見したり、将来の夢まで語りだすことがあります。

そういう瞬間に、「俺は何かの役に立てたんだな」と実感します。

 

みなさんに質問しておいてなんなのですが、私は教育って何なのか、なんで勉強しなきゃいけないのか、うまく答えられません。

ただ、ほんの一つの側面に過ぎないですが、先ほどのような気付きが自分の人生をFAIRに生きていくための入り口なのかもしれません。

その入口こそが教育なのであればいいのにな~

と、思いながら今日もそんな気付きはどこへやら、受験指導をしてきたのでした。だってまずは合格しなきゃいけないもんね。

みなさんは次代を担う若者にどんな「教育」をしますか?

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