凸凹に公正な寄り添いと、平等な機会がある社会を目指す。

現在FAIRROADの事業として高校生たちと関わることが多くなってきたのですが、
高校を卒業した後、この子たちが選挙権を持つことになるのかと思うと、そもそも選挙権がもたらす意味と可能性ってなんやろうと思ったんです。

日本の選挙権もついに１８歳に引き下げられることが決定しました。
世界で見てもヨーロッパを中心に被選挙権を引き下げる国が相次いでいますよね
調べると18歳までに被選挙権を与えているのはすでに150か国を超えているんです。
中には高校生の地方議員などの若い地方政治家が誕生している国もあり、
高校生が国会議員に当選した国もあるそうなんです。

FAIRROADとつながりの強いタイ国も１８歳から選挙権を有します。
選挙日の前日夕方から酒類の販売は飲食店も含めて禁止されてたりまします。(建前上は…ですがｗ)
投票は慎重且つ冷静にといったところでしょうか。
総選挙の場合ほとんどが80％近い投票率になっていて、タイ国民の政治関心度の高さがうかがえますし、
選挙参加は国民の義務ということがタイ国民の中には浸透しているようです。
タイの国会は日本と同様二院制度をとっていて、日本の参議院にあたる上院の被選挙権は40歳以上で、定数200は選挙区により選出されます。

ウルグアイや、オーストラリア、シンガポールなど世界では罰則付きの義務投票制をとっている国も多くあります。
投票に行くことで民主主義を確実に実現したいからでしょうかね…。
日本のように義務化をしていないアメリカですが、投票率の低下ということはなく、約80％の高い水準での投票率が維持されていて、
投票する権利についての国民の意識は日本とは違うものであるといえます。

ドイツでは「政治」という科目で、国政の課題を子どもたちに討論させるそうです。ここで主要政党の政策を学ぶといいます。

スウェーデンでは自分たちのことは自分たちで決める、住民自治の概念を学ぶため、子どもたち自身に修学旅行に行くか行かないか、行くならばどこか、そして予算まで決めさせるそうです。
…わたしできないかも…(/_;)

ミャンマー(ビルマ)では今年末に５年ぶりの総選挙がおこなわれます。
現役・退役軍人以外の人々が執政府の中枢を掌握すれば、それは1962年3月2日クーデターから53年ぶりのことです
望ましい方向、望ましくない方向に関わらず、とても慎重に考えている様子が現地の友人のfacebookからもうかがえます。
ミャンマー(ビルマ)政治は今年から来年にかけてひとつの山場を迎えることになります。

このように国によって違う政治。国の文化やカラーを決めるといった意味でも
増える2年間の働きかけや環境って大人一人ひとりが考えるべきことやと思います。
教員に「政治的中立」を求めてきた日本ですが、１８歳という年齢は日本の学制で高等学校の3年次に迎える年齢です。
大学進学者は全員が有権者となります。
現在、高卒者の4年制大学への進学率はほぼ50%となっていることから、大学においてこそ、18歳選挙権の持つ意味は大きくなると思われます。

自分が決めたことじゃないし、とどこか人ごとに思わず、
増えた２年分の方たちに、自分の言葉で『政治』を説明するようなイメージで、少し選挙権について考えてみるのも今大事なことなんじゃないかなーと思います。

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