第52回 地域を360度から見る
2016年11月9日
胸がつぶされるような虐待のニュースが毎日耳に入った1月。
世の中の便利さが虐待をも手軽なものにしてしまっているような気がします。
未来ある子供たちの命が便利さや大人の都合で消えてしまう現状を、消極的で縦割りのお役所や警察に丸投げしていては、永遠に解決出来ないんです。
専門知識も大切ですが、こうした悲しい事件を無くし、子供たちを健全な環境で育てていくために必要なのは
資格でも性別でも年齢でも経験でもなく、「考え方の多様性」。
いろんな視点のダーバーシティで成り立つ地域は、健全で優しくて強い。
強く優しい地域になるために、一人でも多くの人が地域の成長(催し事やイベント)に参加し、地域を360度から見ていかなければならない。
誰でもできること。
アナログなところでいうと、町内掲示板や役所での情報に目を向けて参加してみてください。
私が住んでいる東淀川区では地域協議会の方たちのFacebookページがあるので、そこから情報を得ています。
清掃活動からお祭り・バザー等、月に数回様々なイベントが開催されていて、誰でも参加でき、時間も参加費もそこまでかからないものしかありません。
私は催し事で知り合った人達と個人的に、地区内のマンションで[回覧板]を復活させる活動をしています。
私は正味なところ結構人見知りだったりするので、会話以外に情報共有できる手段や、話しかけるきっかけがあるのはありがたいのです。
イノベーションはダイバーシティの中で起こります。
資格をもった個人や、ひとつの機関だけでは課題は解決できません。
(児相は一人当たり虐待案件を100件以上も抱えこんでいる現状です。)
今住んでいる地域の成長(催し事やイベント)に参加することで、救える虐待はたくさんあります。
▼最後に[通告]に関して少し…。
子供の異常な泣き声を耳にしても児童虐待であることを確信できない場合がほとんどです。
虐待であることを証明する必要はありませんので、「相談」するのだと考えて専門機関に連絡してみてください。
児童虐待であるかどうかの判断は専門機関が行います。仮に通告した事例が児童虐待でなかったとしても、善意の通告が罪に問われることはありません。
さまざまな思いから通告(相談)をためらうことがあるかもしれませんが、子どもの命がかかっていることを忘れないでください。
児童相談所全国共通ダイヤル[189(いちはやく)]にかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所に電話を転送してくれます。
大阪市にお住まいの方は児童虐待ホットライン(大阪市こども相談センター)も。
0120-01-7285(まずは一報、なにわっ子)※24時間対応