第66回 デマの危険について
2016年11月11日
「朝鮮人が井戸に毒を流した」という差別デマについて。
4月14日、熊本を震源とする大変大きな地震が起こりました。
14日以降、Twitterを中心に「朝鮮人が井戸に毒を流した」というデマが出回っています。
また「外国人窃盗団が横行するので、外国人に注意を」というデマも多く見られます。
中には在日韓国・朝鮮人の名前を語ったアカウントで今回の地震を賞賛し、在日韓国・朝鮮人に対する悪感情を煽る事例もあります。
このような差別を目的としたデマ情報を見つけたら、スルーせずにデマであることを指摘しましょう。
毅然とした態度で、怒りを持って注意しましょう。
差別を見かけたら絶対に無視してはいけません。
(ヘイトスピーチを街中で見かけたら110番通報してくださいね。警察が対応してくれます。)
自然災害が起こり、肉体的にも精神的にも追い込まれたときに人種差別的なデマが流れるのは本当に危険なことです。
実際、関東大震災のときには在日韓国・朝鮮人に対する排除が行われました。
21世紀になっても、このような時期を狙い差別意識を持った人間が様々なデマを流し続けています。
なにがしたいのか理解もできませんが事実として起こっており、拡散されつつあります。
被災したときには障害者、外国人、子ども、女性には様々な危険がつきまといます。
障害者や外国人は排除の、子どもや女性は性犯罪の被害にあう可能性があります。
熊本、大分など県をまたぎ10万人以上の方が避難生活を強いられており、被災された方の無事と1日も早い復興を祈ります。
大阪から九州は遠く離れていますが、私たちも当事者です。
ともに歩いていきましょう。