第73回 【子ども食堂】で離乳食も提供すれば【親性準備性】が育つ場所になる?!
2017年3月25日
第73回FAIR DAYは母親74日目の阪上が担当します!
前回【孤育ては母親の成長を止めてしまう 】をテーマにしたのですが、
今回は【『子ども食堂』で離乳食も提供すれば『親性準備性』が育つ場所になる?!』】に関して書きたいと思います。
親性準備性って聞いたことありますか?
字からも想像つくかと思いますが、
「親となる心の準備や望ましい育児行動を引き起こすための心理的準備状態」
と定義されてたりします。
身近で子育てを見たり、手伝ったりすることで自然に身についていた『親性準備性』。
以前FAIRROADのスタッフ同士の勉強会で扱ったテーマなのですが、
自分自身も母親になって改めてこのテーマの論文に目を通すと、子どもたちを守るために重要なスキルだと改めて感じました。
『親性準備性』が身についていないと、大切な子供はお母さんの「敵」になってしまうかもしれない。
子どもに対してどう接したらいいかわからない。
それは育児放棄や虐待につながりかねない。
『親性準備性』が身につくためには以下の2点が整えば良いと思います。
・乳幼児期の子供に触れたり、手伝える環境であること
・子育てをする母親の意見を実際に質問も交えながら聞ける環境であること
これはSNSやネットじゃできない。
でも核家族が増え地域の交流が希薄化が進む中では、このたった2つの条件が整う環境は難しい。
そんな中、子ども食堂には様々な年齢期の子が訪れていているので案外この2つの条件が整いやすいのではないかと思います。
乳幼児期の子どもは少ないのは、みんなと同じ食べ物を口にすることができないからなだけで、
『子ども食堂』で離乳食も提供すれば『親性準備性』が育つ場所になるかもしれない…
経験が乏しいと、ネットや雑誌で得る知識で分かった気にだけなってしまって、
現実に直面すると心が追い付かない。
「子どもは泣くのが仕事。」
分かっていたのに、出産直後から始まる子供の泣き声を受け止められない。
ドラマではうまくいっていたのに、自分はできない…。
そうすると優しくなれないんですよね…
そんな自分を責めてしまう。
その場から逃げたくなる。
自分のほうが大きな声で泣きたくなる。
子ども食堂でお母さんも子どもと一緒に泣けばいいんです。
ごはんを作ってくれてるおかあちゃん達が笑い飛ばしてくれるんです。
泣いて、飲んで、うんちして寝てれば死にゃあせんって。
こどもあやしてる間にゴハン食べて少し寝て夜泣きに備えや!って。
週に1回は地域の子育てが終わったおかあちゃんたちの力を借りて
泊まりがけで稼働している、そんな子ども食堂を作りたいなー
そして、わたしも利用しよう!
…と母親74日目の私は思うのでした。
※『親性準備性』と検索するとたくさん論文が出てきます。お時間があれば是非!