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第76回 演劇

2016年11月11日

こんばんは

久々のFAIR DAYは三浦からお送ります。

 

私事ですが、この度学習塾を立ち上げることになりました。

インターネットは便利なもので、必要な情報が山ほど出てきます。

山ほど出てくるので逆に迷います(笑

 

 

これまで12年個別指導に関わってきました。

いろいろ面白い生徒に出会いました。

今日はその一人のお話です。

 

 

彼は高校生でした。

それもとびきり勉強ができない

・・・というよりは、勉強しない子でした。

ビートボックスとネットゲームにはめっぽう強く、

 

「今日は早よ帰ってゲームせなあかんねん!」

 

などと言っては授業がストップするかわいい教え子でした。

それでも、どのタイミングからスパートをかけると赤点を取らずに済むか、

限界は把握していました。

学校でもよく遅刻して叱られていたようです。

 

 

 

ここまで全くいいところなしなのですが、

 

彼にはもう一つの顔がありました。

 

小さい頃から続けてきた演劇

 

 

演劇の稽古中はとても真面目そのもの。

「私語をするような不真面目な連中は許せん」

と不満を漏らすこともしばしば。

自分の演技にも細部までこだわり、

自分の中に信念を持っている姿はむしろ大人にこそないぐらいでした。

 

 

彼は学生だけの劇団を立ち上げました。

「絶対うまくいかんて(笑」

と同級生にも大人にも笑われた彼のコンセプトは

 

「学生でもこれだけできる」ことを世に知らしめること

 

募集する学生は基本的に演劇未経験。

それを彼が指導監督して、演出する。

 

 

ビラもホームページも自分で作り、

活動場所も市の施設を自分で押さえていました。

原稿に間違いがないか確認を頼まれた時なんかは、

日本語の文法をよく学んでいました。

そして、これがまた時間が経っても覚えているんですよね。

テスト前に無理やり詰め込んだ英語は綺麗さっぱり即時メモリ消去するのに。

 

 

社会に出る前にまず基礎をみっちり叩き込んで・・・

 

と言って勉強するところが、

彼の場合はまず自分で挑戦することで必要性に気づくと

爆発的に伸びるんでしょうね。

 

「もっと彼に合わせたプログラムを組んであげていれば、勉強全体に対してモチベーションがガラリと変わっていたかもしれない・・・」

 

私の取り組み方がとても悔やまれるところです。

 

 

みんなと同様に、協調して・・・ばかりで評価され、肩身の狭い思いをしていた彼。

私も本人の性質に注目しているようでしきれていなかったんですね。

 

 

情報過多の時代ですが、みんながみんな勝手放題言うからこそ

自分で物を見極める目を養う時代なんだな

と感じた生徒でした。

 

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