第80回 プミポン国王が遺した[フェア]
2016年11月11日
10月13日に88歳でこの世を去ったタイの「国父」プミポン国王は在位70年、世界最長。
謹んで心より哀悼の意を表します。
私たちは毎年お盆にスタツアで訪問するのですが、その最中8月12日はタイの母の日で、町中がとても華やか。
プミポン国王はもちろんタイ王室は国民にとって心の拠り所なのだなーとおもう毎年です!
予定していたプログラムも母の日は実施できません!(汗)
なので私たちものんびりお祝いムードに乗っかります(^-^;)
このような優しい国民性はタイの好きなところの一つです。
タイに初めて訪れたときからプミポン国王への気持ちを国のあちこちで感じてきました。
空港から出て振り向いた壁一面、
ふと入ったタイの麺屋の壁、
乗ったトゥクトゥクのバックミラー横、
カレン族の家の壁、
タイで知り合った先生の手帳の中。
山岳民族の村の家の壁にまで貼られているのは、国王が貧困撲滅のため「王室プロジェクト」と称した地方経済の活性化の事業などを積極的に行われてきたからかと思います。
このプロジェクトは国王様をはじめとし、タイ王室の方々が自らの資金を用いてタイ国民の生活向上のためのプロジェクトを積極的に実施するものです。
このプロジェクトできた製品をロイヤルプロジェクト製品呼んでいて、その売上は生産者や技術開発に還元されることになっています。
国内のフェアトレードですよねー。
「 ドイカム(Doi Kham)」はとっても有名です!タイ国内のスーパーやコンビニで気軽に買うことができます!是非調べてみてください♪
こうして地方視察や開発事業を積極的に取り組み、国の隅にまで愛情を届けてきたプミポン国王はタイの未来を決める最大のファクターでした。
なので、今回の王位継承の結末によりタイ王国の将来は大きく変わることになります。
日本の天皇制はタイの国王制と違って、政治に関して口出しできません。
それもあってか国民が○○様と呼ぶ習慣はあっても、誕生日を国をあげて祝ったり、
生前退位についてもよく知らなかったり(関心がなかったり)するのかなーとおもう今日この頃。
タイ王国にとってプミポン国王はみんなにフェアな存在でした。
ありがとうございました。
王位継承の結末により困難な状況になったとしても、プミポン国王が遺した[フェア]の一部分を引き継いでいけたらいいなと思います。