凸凹に公正な寄り添いと、平等な機会がある社会を目指す。

NPO法人FAIR ROAD

日々の活動や最新情報を発信中!ぜひフォローお願いします!

NPO法人FAIR ROADのFacebookページへ

第95回 スアンプルースラムの人々

2017年4月20日

タイ バンコクから想像するイメージは?
東南アジア屈指の観光都市
王宮・仏教寺院・遺跡
屋台
ナイトマーケット
水上マーケット
最高級ホテル等など…

人口約820万人 面積約1568k㎡
大阪府(人口約880万人 面積約1899k㎡)の一回り小さい感じ。
けど、バンコク全体がテーマパークのようで、ワクワクする魅力的なまちである。

一方で、バンコクには約1,700のスラムが点在し、約300万人が暮らしている。
生業としては、屋台やバイクタクシー、家政婦、住居で花飾り作成、リサイクル品の回収、日常品の販売など、タイの観光や経済に大きく貢献をしている。

1960年代工業化政策が本格化し、安価な労働力が大量に必要となった。それに合わせて農民(当初は農閑期の季節労働者)が都市に仕事を求めて入ってきたが、政府は労働者に対し適切な住宅対策を講じなかった。その結果、労働者は空き地に不法に住み、スラムが形成されていく。高級マンションやホテルと隣り合わせにスラムが存在する、これもバンコクの姿である。

プルルル、プルルル…
スタディツアーのコーディネーター吉田さんの携帯電話が鳴る。
「まだ来ないのか」
「何時に来る?」
スアンプルー地区の人からの電話だ。

毎年、首を長くして私たちの訪問を待ってくれている。
本当にありがたい。

スアンプルーは、1974年に形成され、1984年に正式にコミュニティとして登録された地区である。

そのスアンプルー地区の人たちに悲劇が襲った。
2004年4月23日13時、サトーン通りの裏手から出火しスラム全体に広がり、バンコクの空に黒煙が立ち上がった。鎮火したのが19時頃、5500人の在住者が家なき人々となる。

ここから、復興への苦難の道のりが始まるのだが、次回のFair-Dayで書くことにする。
スアンプルーに到着すると、住民委員会の人たちが笑顔で迎えてくれる。

 

お互いの健康と再会を喜び合い、コミュニティーセンターに向かう。
コミュニティーセンターは、以前労働組合の国際交流の取り組みで、住民委員会の方たちと協働で建設し、2010年1月に落成式を行った建物なので愛着があり、いつも実家に帰ってきた様な気持ちになる。

2016スタディツアー、スアンプルーでの取り組みは、折り紙で「箸袋を作る」ワークショップと食文化交流「なーんちゃってわらび餅」であるスタツアメンバーが提案してくれた、和柄の折り紙で着物や鯉のぼりをイメージした箸袋を折る。住民委員長(女性)を中心に婦人活動グループの女性を対象に行い、その後習ったことを子どもたちに教える。婦人活動グループの女性の方たちは、前から知っていたように自信満々で子どもたちに教える。そんな状況を見て思わず笑ってしまう。

「なーんちゃってわらび餅」は、本わらび粉やわらび餅粉がバンコクで手に入らないので、片栗粉を代用して抹茶をふりかけて食べる。
子どもたちにも手伝ってもらい、食べたのだが…子どもたちの反応がイマイチ。

 

またこの日は、大学に受かりスアンプルーから出て行く子どもの壮行会?が、広場で開催されていていた。設置された舞台ではライブが行われ、住民たちは踊り、飲んで、食べて、と大盛り上がりである。私たちも加わり、タイ人・日本人・白人・老若男女・LGBT入り混じっての楽しい時間が夜中まで続いた。

スアンプルーの皆さま、本当にありがとうございました。

 

過去の記事一覧

私たちFAIR ROADは、大阪府下(大阪市・箕面市など)での高等学校・中学校での「校内居場所事業」や、大阪市西成区・港区での「地域居場所事業」を中心に活動を続けています。ぜひ私たちの取り組みもご覧ください。

サポーター募集 サポーター募集

ホームページ制作 フェローシップ ホームページ制作 フェローシップ

FAIR ROADをお手伝いするシステム屋

大阪西ロータリークラブ 大阪西ロータリークラブ

大阪西ロータリークラブはFAIR ROADを応援しています。ぜひ皆様のご支援もお願いします。

SNSもフォローお願いします!