自分と向き合う
2016年11月28日
『自分と向き合う「空間=時間」を確保する』
FAIRROAD「蛍の光プロジェクト」は、灯りを提供することで、
自分の時間を確保し、自分に必要なスキルを獲得するようサポートします。
皆さんは、秋の夜長をどうお過ごしでしょうか?
読書にふける
音楽を聴く
楽器を奏でる
絵画を描く
映画鑑賞する
スイーツをつくる
お酒を飲む(1年中ですけど)
などなど。
仕事のあと、楽しみですよね。
プレッシャーから解放され、心が安らぎ豊かになります。
でも、これらは全て電気が無いとできません。
私たちは、当たり前のように灯りの下で、自分の時間を楽しむことができます。
仕事が終わった瞬間、全ての電気が消える状況を想像してみてください。
動くことができず、とても危険ですよね。
無電化地域
世界の19%13億人が無電化地域に暮らしています。
そこでの生活は、ロウソクやケシロン(灯油)ランプが使われていますが、
ロウソクは高価で子どもが独占して使用できないし、
ケシロンランプの煙は子どもの体にはよくありません。
そして、どちらも転倒すると火事につながります。
こんな経験があります。
2003年12月にラオスのポンシー村にホームステイをさせていただきました。
1日目の夜、村長さんの家で交流会を開いていただき盛り上がったそのとき、
外で大きな声がし、村人が走っていきます。
その先には大きな火柱がたっていました。呆然と見つめるだけでどうすることもできません。
焼け落ちたあと暗闇に戻ると、満天の星が私たちを包み込みました。
その光景は今でも忘れません。
幸いにも死傷者はなく大事に至りませんでしたが、
収穫をした1年分の食料を含め、住居を失いました。
子どもがロウソクの灯りの下で勉強をしていたが、
そのロウソクが倒れて火事になったとの事でした。
「安全な灯りがあればなぁ」と思いました。
しかし、その当時コンパクトで安価なソーラーパネルがありませんでした。
あれから10年。
東急ハンズの災害グッズコーナーで「ソーラーランタン」を見つけました。
「あっ!これこれ」
安全で安価(現地では高価なもの)な灯り。
早速、販売元の「ランドポート株式会社」に連絡。
そして、傅馬社長にお会いするため東京へ…
今では、毎年のスタディツアーに「ソーラーパフ」を安く分けていただき、
また関連グッズを寄付していただいています。
傅馬社長、ありがとうございます。
村の朝は早い。
4時には鶏が泣き出します。「コケコッコ」語尾を伸ばさず、やる気がない?元気がない?
なんとなく違和感のある鳴き声を聞くと目が完全に覚めます。
子どもたちは、米を搗いたり、水を汲んだり、薪を運んだり朝食の準備のお手伝いをします。
そして、朝食を食べると学校へ。
学校から帰ると夕食の準備のお手伝い。
夕食後の片付けのお手伝いと、よく働きます。
その後は就寝?
その後が大切な時間になります。
小さな灯り「ソーラーパフ」があれば、子どもたちは本を読んだり、
学校の勉強をしたり、自分と向き合う時間が持てるのです。
皆さんが秋の夜長を楽しむように、リラックスし、安心できる時間を持てるのです。
一人でも多くの子どもたちに「ソーラーパフ」を届けたいとFAIRROADは考えます。
※ソーラーパフを使い勉強する子供
無電化の村を鳥瞰すると。
小さな灯りが、あちらこちらに灯っています。
「蛍の光」のように小さな光が灯っています。
多くの希望の光が灯っています。
そして、その光が子どもたちの「笑顔の未来」につながる事を願います。