凸凹に公正な寄り添いと、平等な機会がある社会を目指す。

NPO法人FAIR ROAD

日々の活動や最新情報を発信中!ぜひフォローお願いします!

NPO法人FAIR ROADのFacebookページへ

文化格差解消で若者たちをサポートする

2017年4月1日

FAIRROADの居場所事業[なりわい屋]は、文化的スキル=経験獲得の機会を提供します。

生活上でのしんどさを解消するためのサポートは居場所事業の機能としてもちろんしていきます。

なぜ?

学校・企業の人材採用の物差しが、

コミュニケーションスキルなどの曖昧な指標や経験量等でその人の能力を測る試験が多くなってきたから。

もう「誰でも頑張って勉強すれば東大に受かる!」だけの1本道ではないんです。

AOや特別推薦、オープンキャンパスに3回来てくれたらやる気があるので合格!

バイトならLINE応募も主流になりつつあり。

就職に関しても「学校名不問採用」を行う企業が増えています。採用選考の場では学校名を問うことなく、

熱意・意欲、コミュニケーション力、主体性・積極性、理解力・判断力など、求める人材像を採用するための「評価基準」を明確に定め、

それに従って採用選考を行うといったもの。

こうなってくると進学できる経済的な準備が整ったとしても、何を理由にどこを目指せばいいのか…

長く塾屋さんやってきた私は年々この難しさを感じていました。

参考書丸覚え根性法!

赤本10年分!

SPI5冊5ラップ!

のほうがどれだけ楽だったか…。

そんな中で試行錯誤しながらたどり着いた結論は、
そういった様々な選択や試験を乗り越えて社会的に自立するためには、

家庭の経済資本だけでなく本人の文化資本が大きく影響するため、文化的スキル=経験獲得の機会が必要だということ。

だから、経済的な貧困家庭で生活している若者や、

人間・環境との繋がりが乏しい若者にとって年々多様化していく自立までの道を良い波にするために、

彼らへ「文化的スキル獲得の機会=経験」を提供していきます。


そもそも文化的スキルって?

私たちの定義する「文化的スキル」とは、

・本を読み、好きな本を見つけること。
・音楽を聴き、落ち着くこと。
・散歩して落ち着くこと。
・好きな飲み物を飲み、考え事をすること。
・楽器に触れてみること。
・色んな食材や献立を楽しむこと。
・色んな画材で絵を描くこと。
・学ぶこと。
・お正月、節分などの季節の行事を楽しむこと。

そういった大きな金銭を伴わない日常的なことも「文化」。

文化」は高く見積もりすぎるものではなく、身近で人生を豊かにするものだと思っています。

好きや嫌いは経験したから生まれる感情で、そういった積み重ねが話を広げるために資本となり、

コミュニケーションスキルへとつながります。

これは先に話した、経済的自立へ向けた就労のための試験(採用試験)を乗り越えていくためには必須です。

経済資本(おかね)は簡単には獲得できませんが、文化資本はきっかけがあれば自ら獲得できる。

これが文化の本質ではないでしょうか。

今は高校内での居場所「泉尾高校 わたしカフェ」で実践していますが、

季節の文化的行事に触れたことが無い若者はたくさんいます。

そういった行事に参加した若者たちは、

その経験を少しずつ自信(そういう行事を知っている自分になったから)に変えていってくれています。

なりわい屋


だから「なりわい屋」

文化的スキル=経験を獲得し、小さい自信を重ねて自己形成していく。

自分に少しずつ自信がついていく。
自分を少しずつ好きになっていく。
自分の言葉が少しずつ生まれていく。

周りとのつながり方が見えてくる。
選択する基準ができてくる。
選んだ理由がある。

安心して自分で自分の道を歩いて行ける。

生きていくために必要なのは、まずは自分を好きになること。
生きていくためのワザ(スキル)、「生業=なりわい」。
だから「なりわい屋」

次回は高校生居場所カフェについてお話しします!
お楽しみに★

過去の記事一覧

私たちFAIR ROADは、大阪府下(大阪市・箕面市など)での高等学校・中学校での「校内居場所事業」や、大阪市西成区・港区での「地域居場所事業」を中心に活動を続けています。ぜひ私たちの取り組みもご覧ください。

サポーター募集 サポーター募集

ホームページ制作 フェローシップ ホームページ制作 フェローシップ

FAIR ROADをお手伝いするシステム屋

大阪西ロータリークラブ 大阪西ロータリークラブ

大阪西ロータリークラブはFAIR ROADを応援しています。ぜひ皆様のご支援もお願いします。

SNSもフォローお願いします!