高校生居場所カフェって…??
2019年8月6日
なりわい屋(居場所事業)ブログ
『高校生居場所カフェって…??』
担当の阪上です。(社)officeドーナツトークさんが取り組んでいる高校生居場所カフェ。
その中でも泉尾高校をメインに2年前からお手伝いさせていただいています。
しんどさを抱える日本の若者のケースは耳に届くものの、どうしても何かが起こってから分かるケースばかり。
設立当初からの事業で関わっている絶対的貧困(タイ・ミャンマーを中心とした難民地区やスラム地区等)においては、
IDの有無や職業、住んでいるところなど何らかのサインは出ているのですが、
日本のしんどさは本当に見えにくく、アウトリーチの難しさや方法に悩んだまま国内事業として何も動けずに数年を過ごしていました。
そんな中、某勉強会でドーナツさんが取り組んでいる高校生居場所カフェを知り、代表辻田さんのカフェにかける想いに共感し
お手伝いさせていただきたいと持ちかけたのがきっかけです。
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改めて…
高校生居場所カフェって??
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高校生カフェプロジェクトにおける「居場所」とは、
学校内と学校外に設けているフリースペースのことです。
相談室などの名称ではなく、だれでも気軽に立ち寄れるところ、
という想いから、それぞれにカフェという名称を付けました。
相談がないからいけない、ではなく、誰でも来ることができる「居場所」です。
カフェがオープンしているときは、スタッフが家庭のことや学校のこと、
友人のことやアルバイトの相談はもちろん、上記にも書いたとおり、ただ時間を過ごすだけでも構いません。
一緒に考えたり、悩んだり、楽しくおしゃべりしたり、お茶を飲んだり、
カフェのようなゆっくりできる空間で、ぽろぽろと高校生からこぼれ落ちる悩みや不安などを聞き、
潜在化している不登校予備軍や中退や学籍を離れた若者を学校と連携し、予防していきます。
2012年度より西成高校(となりカフェ)で始まった大阪府の委託事業。
2013年度より、府立西成高校「となりカフェ」に加え、府立桃谷高校も加わりました。
2015年度より、大阪府「高校内における居場所のプラットホーム事業」として、
ドーナツトークは府立高校4校を担当することになります
ドーナツトーク提携校
■府立西成高校(となりカフェ)
■府立長吉高校(なかカフェ)
■府立泉尾高校(わたしカフェ)
※府立桃谷高校・通信制(ほとりカフェ)は、高校のプログラムの事情で週1自主開催
2016年度前半は大阪府予算は残念ながらおりませんでしたが、
11月より無事大阪府事業として復活しました。
来年度も再び公的予算で運営できるようドーナツトークとしても努力していきます。
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一般社団法人officeドーナツトークWebサイトページ
【Facebook】高校生居場所カフェプロジェクトページ
実際に関わって2年。
私は強く必要性と予防につながる可能性を感じています。
【Facebook】高校生居場所カフェプロジェクトページで、普段のカフェの様子を配信しています。
今このページを見ているみなさんの周りに学校関連のお知り合いはいませんか?
まずはこういう取り組みがあることを広く知ってもらいたいと思っています。
カフェには今年度も色んな子がやってきました。
お化粧が上手な女子たち。
漫画研究部の子たち。
野球部、軽音部、バスケ部。
生徒会の子たち。
外国にルーツがある子たち。
毎回緊急のケースがあるわけではなく、世間話がメインです。
FAIRROADのmissionでもある文化格差解消につながる「イベント」等も毎月開催しています。
先日のムカシノアソビは本当に盛り上がりました!
(その様子はまた後日書きます★)
そんなカフェ時間の中で、ぽろぽろと高校生からこぼれ落ちる悩みや不安を丁寧に聞いています。
年を重ねるごとにどんどんうまくつじつまを合わせたり、我慢する力がついていくので、
なかなか素直に悩みや不安を他人に話すことができなくなります。
だから高校生居場所「カフェ」としてこれからも居場所をしていきたい。
飲み物のみに来ただけやし、って言ってくれていいから★
若者たちに声が届く学校内居場所を無くさないために、いいねで広めていただけると嬉しいです!