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スタディーツアー レポート

2017年6月19日

関西学院一回生のすずなさん★6年ぶりのタイ。

その時とは違い、今回は目的を持っての現地訪問。

環境の違いにとまどいながらも積極的にかかわり、向き合う姿はとても大学1回生とは思えない雰囲気でした。帰国後もアクティブな彼女はこれからのFAIRROADの重要な戦力になりそうです!

是非そんなすずなさんのreportをご覧ください。また、“教育に関する”の疑問.質問.提案どんどんお待ちしております!

 

ホームステイ タイでの最初の活動はメーラムーン学校の生徒達の家にホームステイすることでした。

整備されていない山道をひたすら進んでいくと学校があって、山の奥とは思えないほどの生 徒がいて驚きました。

台風が日本を直撃したことからホームステイの日数が減ってしまったのが残念でしたが、

短い時間でも一緒にホームステイ先の家族と過ごせたことは本当に楽しかったです。

私が ホームステイしたのはナリーンちゃんという中学生の女の子の家族で、

私が訪れた時はお 父さんと、弟、友達とナリーンちゃんが出迎えてくれました。

お父さんは英語が上手だっ たので、私のつたない英語で?しでも会話できたのが楽しかったです。

私がホームステイ先で 1 番衝撃的だったのは彼女たちの勉強に対する熱意です。

朝 5 時か ら家事をこなす片手間で教科書を開いて勉強する姿には本当に心をうたれました。

教育が当たり前のようにある日本では教育の機会を自分の努力で手に入れる必要性が低い ので、そのありがたみや重要性を見落としがちだなと改めて思いました。

一方で、タイの 学生は自分の努力と意思でその機会をつかみ取っているからこそ、あんなにも一生懸命に 勉強しているのかな…と感じました。

また、それと同時に学びたいと思った時 に学べる環境がその人の周りにあること も大事だなと思いました。

タイでは家庭 の事情で、せっかく教育を受けたいと思 っても受けることができない子もたくさ んいると聞きました。

それを可能にして いくためにアプローチしていくことはす ごく有益だと思うし、

子どもたちから選 択肢を奪ってしまうような社会構造にそ もそもの原因を求めていかなければなら ないと思いました。

難民キャンプ 初めて訪れた難民キャンプでしたが、衝撃と疑問の繰り返 しでした。

まず、そこで人々がどんな暮らしをしているの かも具体的に想像できなかったからです。

キャンプの中では1つの村が出来上がっているような印 象を受けました。

レストランや、売店、学校、病院などが 充実していて、特に外に出なくても生活できるだけのコミ ュニティーが完成しているように見えました。

キャンプの中で生活している人たちもすごく明るくて、キャンプ内の図書館で折り紙を折 ったときの子どもたちの笑顔は今でも忘れられません。

世界中どこにいても、子どもが発 するパワーってすごいな!と思いました。

しかし、キャンプ内ではやはり様々な問題を抱えており、簡単には答えが出せないものば かりでした。

たとえば、キャンプで受けることができるサービスを目的に来ている人がい るかもしれないという問題などです。

自分の生活がかかって難民キャンプに来る人と、そ うでない人との区別化を支援団体がすることはできないことから、対策方法を練ることも 難しいなと感じました。

私が大学で学んでいることもこのような問題とすごく似ていて、いつもなら「この問題っ て難しいよね・・」と言ってわりきって過ごしていました。

今回のスタディーツアーで感 じたのは、そういう考え方がとても浅はかなものだった、ということです。

 

たぶん、問題 に対する 100 パーセン トの答えを出すことは できないと思います。

けれど、そのうえで問 題に向き合って限りな く 100 パーセントに近 い答えを出そうとする ことはできるし、

そうしていくことが答えの ようなきもしました。

 

メータオ・クリニック メーソット空港のすぐ近くにあるメータオ・クリニック は最初にカルテをつくる30 バーツを払えばその後は無料でそこでの治療を受けられという医療機関だった。驚いたのはそこでの治療の多様さでした。

小児科、眼科、 歯科、精神科、産婦人科、義足をつくる部門など多種多 様な治療が受けられるようになっていました。

現地でで きることを綿密にやっていることが伝わってきました。

病棟をまわっていくと若い男性 3 人ぐらいが指導を受けていました。

彼らは指導が終われ ば自分の村に帰って、村で治療をするそうです。

そこで治療を施すだけに留まらず次世代 に教育していくことで状況の改善をはかるという取り組み方が大事だなと思いました。

また、メータオ・クリニックで生まれた子どもの父母が難民の場合、役所で登録することを 進めているそうです。

登録した場合その子どもはタイの初等教育が受けることができ、また親も市民権がもらうことができるからです。

現在はメータオ・クリニックで生まれた98% の子がタイとミャンマーで 2重登録されているようです。

メータオ・クリニックでは様々な取り組みが着実になされて いて、本当に驚きでした。

その取り組みの多くが、そこで働 かれている先生やスタッフの方々の努力とタフな精神で成 り立っていることも感じられました。

ゴミ山の近くにある学校、スカイブルー メーソットにあるゴミ山の近くのスカイブルーという 学校を訪問しました。

以前はゴミ山のすぐ近くに学校 があったそうですが、ゴミ山から流れてくる水が不衛生なため?し離れた所に今の学校を建てているそうです。

しかし、ゴミ山から?し離れているとはいってもにおいはひどくて、学校の中に入ってもそのにおいは充満していて、衛生状況がよくないことが明らかでした。

周辺のゴミ山近くにある家庭を見て回りましたが、正直日本では考えられないような状況をどう受け止めていいのかわかりませんでした。

歩く道をよく見れば土では なくゴミが敷き詰められていたし、そこで生活している人たちが使っている水もどこからきているのか分からない、

子ども達はゴミで遊んだりしているし… そんな中でも子ども達は笑顔で楽しそうに授業を受けていたし、先生達もなんとか状況を変えようと活動していることに感心しました。

 

何年か前は、そんな雰囲気はなく先生達もどうすればいいのか分からない状況だったそうです。

この数年の中で、なぜ彼らがそこま でタフになれるのか・・私にはわかりませんでした。

学校の先生によると、子ども達が学校を卒業しても職がなくスカベンジャー(再生可能な ゴミを拾って換金し、その収入で生活をする人たちのこと)になってしまうという状況があって、それがすごく残念だなと思いました。

そこで受けた教育を彼らの将来につなげて いくような取り組み(職業訓練など)がなされれば、ゴミ山での生活から抜け出す糸口になると思いました。

 

最後に今回のスタディーツアーは自分の中に確かな目的や意義を持っていくことが出来たと思います。

その分、得られたことも多かったし、逆に疑問に思うことも多かったです。もちろん、疑問に思ったことはこれからとことん自分なりの答えを探していきます。

また、大学 のボランティアサークルでの活動もこの機会に見直そうと思います。自分が将来どういう 方向に向かいたいのかを見つけることが今回、スタディーツアーに参加した 1 つの目的でしたがそれに対する答えもまだ見つかっていません。

 

けれど、ここで得た経験が必ずその 答えにつながるという確信はあります。あとはこの経験に基づいてもっともっとたくさんの事をインプット、アウトプットしていくことが大事だなと思いました。 タイでは現地の人たちのコミュニティーの強さやタフな部分に触れて、日本ではないような人の温かさに接することが出来て本当に良い経験が出来ましたし、たくさんのエネルギ ーをもらいました。

 

それと同時に、困難な状況下では前を向いていくことでしか、その状 況を変えられないと改めて思いました。 知識・経験不足で至らない点がたくさんありましたが、温かく接してくださったメンバー の皆さんとスタッフさんに感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

福原鈴菜

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