凸凹に公正な寄り添いと、平等な機会がある社会を目指す。

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校内居場所事業

校内にあって、理由がなくても誰でも利用できる「評価や指導」がない居場所

「校内居場所」とは、学校内に設けている「サードプレイス」のことです。 相談がなくても、誰でも来ることができる「居場所」です。 (※ファーストプレイス=家庭、セカンドプレイス=学校・部活・職場、サードプレイス=インフォーマルな公共空間。 固定的人間関係や緊張状態から遠い気楽に立ち寄れる場所)

高校は空き教室を使用し「カフェ」スタイルで運営。 中学校は学校に合わせて飲食の提供の範囲を決めていて、図書館を使用し「ひろば」スタイルで運営をしています。

居場所スタッフが家庭のことや学校のこと、 友人のことやアルバイトの相談はもちろん、ただ時間を過ごすだけでも構いません。 わたしたちが日頃カフェやよく行く飲食店を利用する目的や時間がその日によって違うように、考えごとをしたり、宿題をしたり、楽しくおしゃべりしたり、お茶を飲んだりして自由に過ごします。

「カフェっぽい」の演出こだわり、文化を感じるおしゃれな音楽やお菓子、見慣れないボードゲーム、楽器や本、利害関係のないすこし変わった大人たちの存在が「異なる処遇」感を遠ざけ参加のハードルを下げる。 そして、「指導や評価」「権力や強い絆」が無い場所だから不安やこれからのことを言葉にすることができるのです。

こうして早期発見できた困りごとについては、生徒さんの利益を尊重しながら学校と連携し、中退や卒業後の社会的孤立を予防していきます。

経緯と「校内」にこだわっている理由

2012年度に立ち上がった大阪府立西成高校の校内居場所カフェ「となりカフェ」の取り組みと、代表の阪上が2014年に出会い 2015年からの2年間は「となりカフェの運営団体であるofficeドーナツトークの居場所カフェなどの現場をスタッフとしてサポート。 2017年度からFAIRROAD単独で事業受託し、居場所事業を運営しています。

・2012年度
事業名(所轄):「高校中退・不登校フォローアップ事業 」(大阪府青少年課)
財源:厚生労働省 『緊急雇用創出事業』
・2013-2014年度
事業名(所轄):「高校中退・不登校フォローアップ事業 」(大阪府青少年課)
財源:厚生労働省 『緊急雇用創出事業』
・2015年度
事業名(所轄): 『高校内における居場所のプラットフォーム化事業』(大阪府青少年課)
財源:地方創生先行型交付金(内閣府)
・2016年度 4月-10月
事業名(所轄):予算措置なし
財源:自主財源
・2016年度11月-
事業名(所轄): 『高校内における居場所のプラットフォーム化事業』 (大阪府青少年課)
財源:地域子どもの未来応援交付金(内閣府)
・2017-2018年度
事業名(所轄):教育庁 『課題早期発見フォローアップ事業』(大阪府教育庁高等学校課)
財源:大阪府一般財源
・2019-2020年度
事業名(所轄):教育庁 『課題抱える生徒フォローアップ事業』(大阪府教育庁高等学校課)
財源:大阪府一般財源

「校内」にこだわる理由

(1).学校の「日常」に関わる人(協働する先)が少なすぎる。
⇒ ロールモデルの多さは、卒業後の選択肢の幅や人生におけるストライクゾーンの大きさに比例する(困難を抱える若者はロールモデル=社会関係資本が少ない)
(2).学校は一斉体制・絆=同調圧力で束ねられていて個別の関わりや情報が少ない。
⇒ 一斉体制・一斉主義の学校・学校規範の中では個別の関わりの機会が少なく、自己肯定感や受容感を持てない生徒さんが不登校・中退になってしまう
⇒ 進級・進路・就職などの学校外での日常が大きく左右する場面において、本人からの相談がなければ適切な関わりやソーシャルワークができない。教育と福祉の合間に生徒が落ちてしまう
⇒ 子ども若者の情報に、はっきりと境界線を引くことはできない。
(3).困難な状況に陥る前につながることができる=予防的支援
⇒ 予約不要・来室理由不要・入退室自由・無料にすることで「参加」のハードルを下げる工夫が必要
⇒ 「居場所カフェ」を利用すること自体が予防的支援
⇒ 「参加」は社会的排除を遠ざける
(4).中退・卒業後に関わることは難しい
⇒ 信頼関係のある教員が卒業後も見守り続けることは難しい。
⇒ 信頼関係がないと見守りや支援の質は低くなる。
⇒ 在学時から卒業後も関わることができる人との出会いが校内に必要

校内居場所事業(高等学校)

わたしカフェ 大正白陵高校(大阪市大正区)
かめカフェ 桃谷高校(大阪市生野区)
モモカフェ 桃谷高校 通信制の課程(大阪市生野区)
めいぷるカフェ 箕面東高校(箕面市)
2023年度より「特定非営利活動法人ふうせんの会」様へ運営を引き継ぎました

校内居場所事業(中学校)

はとばカルッチャ 市岡中学校(大阪市港区)
よってみよう屋 鶴見橋中学校(大阪市西成区)
まんだるーむ 茨田中学校(大阪市鶴見区)

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